ブログ

事務職員研修②『民事訴訟の構造、弁護士倫理と事務職員倫理』

こんにちは。
鈴木・大和田法律事務所の事務スタッフです。
 
前回に引き続き、DVDを用いて日弁連の事務職員能力認定制度に基づく研修を受講しました。
今回のテーマは『民事訴訟の構造、弁護士倫理と事務職員倫理』でした。
 
日常的に、私たち法律事務所の事務スタッフは
弁護士が作成した訴状・準備書面・陳述書などの各種書面のチェックを行います。
具体的には、
・誤字脱字はないか
・事実と相違はないか
・文章が日本語として意味の通じるものであるか
・訴額の計算は正しいか
・必要な郵券代や印紙代は正しいか
・証拠書類や証拠番号は正しいか
などです。
ただ、この職に就くまで法律関係の書類を一切見たことがなかった私にとっては
確認する書面の記載内容に違和感を覚えることはあっても、
「何となく違う気がするけど、きっとこれはこの業界独特のものなのだろう」
と、そのまま受け入れることも多かったように思います。
※実際、一般企業とは違うこの業界独特の言い回しや表現のようなものが多いのも事実です。
 
例えば訴状一つとっても、
実は必ず記載しなければならない項目や添付が必要な書類等が決まっており、
ただひたすら自分の思いの丈をぶつければ良いというものではありません。
しっかりとしたルールに則って作成されているものなのです。
今回の研修では、改めてその点について知識をクリアにすることができました。
少しずつ業務に慣れてくると重点的にチェックするべきポイントや、
どういう順番で文書が構成されていくかの予想ができるようになります。
このように書面一つ一つを正しく作り上げることに、この仕事の醍醐味があると思います。
基本的には、お決まりの流れというものが存在しますが、
単調なルーティーンワークとは異なり、事件ごとに内容や戦略には大きな違いがあるため、
事件を担当していても飽きることはありません。
 
基本に忠実に。そして、これから何が必要になるかを予想して備える。
こうして少しずつ積み重ねた知識や経験は、自身の成長に繋がっていると思います。